母の死 グリーフケアのために書き綴る その2
葬儀の準備に入る
「母が亡くなってしまった・・・ 葬儀の準備に入らなくちゃ」
葬儀屋に電話したら、今日は忙しいということで
どうしても遺体の引き取りが13時過ぎるという事であった
ここで3時間以上待つことになる、それで病院にその旨を伝えた。
しかし、まだ死ということを受け入れることができず。
淡々と時間が過ぎていく。その間にも警察から母の兄弟や生い立ちみたいなことを聞かれる。
案外、母のことを知らないでいたんだとそこで気づかされる。頭の中で母の思い出がよぎる。
でも、まだ悲しみは湧いてこない、ただただ、ため息が出るのみ。
なぜか口の中が異様に乾く、妻に水を買ってきてもらい少し飲んだ。そこでやっと少し落ち着く。
やっと検体が終わる。ただ、事実を受け入れるのみ
遺体のCTが終わった。そして、医者からの死因の説明があった。
心臓の血管が石灰化していて、血管の細くなっており、それが今朝何かの拍子で詰まって心筋梗塞を起こしたのだろうとのこと。
長年かかって血管が石灰化したという。だから何か症状が出ることがなかったのだろう。
悔しいのだが、あきらめるしかないのか。これは事故のようなものだと自分に言い聞かせた。
寿命なのか・・・
たぶん、母はあっという間の出来事で何が起きているのかもわからずなくなってしまったのではないかと思う。一番驚いているのは本人なのではないかと。
それを考えると、とても不憫でならない。
命って何なんだろう。これが寿命ということだろうか。
これを受け入れるにはどうしたらよいのかわからないまま時間だけが過ぎていく・・・
つづく