夏休みの思い出 海で泳いだ後の読書
夏休みは、海で泳いだ後の夏目漱石
中学生2年生の時、夏休みの午後に、夏目漱石の「三四郎」を読んでいた。
家が海まで3分くらいの所にあったこともあって、夏休みになると毎日昼から海に泳ぎに行っていた。
泳いだ後の涼しい体で縁側で読んでいた。
夕方の涼しい風にあたりながら、「三四郎」を読んだ。
この時期になると、そのことを想い出す。
海に行くのはいつも一人、そんなに友達が多い方ではなかった。
海に行って、海岸を一回りして友達がいないのを確かめた後、
誰もいなかったら一人で泳いでいた。
友達がいても、一緒にいるだけ。
その時だけ一緒に遊び、帰るのは別々。いつも私だけ残った。
そんな中、家に戻ってからの読書の時間は特別なものだった。
家は、夕方になると涼しい風が入ってきて読書には最適だった。
そこで、何故か「三四郎」を選び読みふけった。
とても面白かった。
自分も地方出身だし、将来自分が出会う状況を思っていたのかもしれない。
少し、淋しい夏休みを過ごしていた自分にとって、唯一そんなことを忘れさせてくれる時間だった。
でも、戻れるなら、その時に戻ってみたいと思うことがある。
少し切ない思いをした夏休みだけど
それはそれで楽しかったから・・・。
今なら、「ストレイシープ」の意味が分かるかもしれない。
ちょっと、再読してみようかと思った。
子どもたちに、楽しい夏休みを過ごして欲しい
そして、自分の子どもたちには、友達がたくさんいて、楽しい夏休みを過ごしてほしいと思う。
コロナで大変な夏だけど、たくさん思い出を作って欲しい。
近所でいい、できるだけ一緒に出掛けようと思う!!